買取も活発なホビー、プラモ製作のイロハ

組み立て

ある程度理解できたらいよいよパーツを切り離していきます。

ここからがプラモデルの面白いところで、ついに組み立てを始めます。 ランナーからニッパーでパーツをカットする時のコツですが、一度目はギリギリの 部分で切り落とさず、ちょっと余裕を持たせて切り落としましょう。 そして2度目のカットで、落ち着いてパーツの形に合わせて丁寧にカットします。 さらにランナーの跡が残らないようヤスリで磨けば完璧です。 いきなりギリギリの位置でカットすると深く切り込んでしまう事故も起きますし、 1発できめなくてもいいのできれいな断面になるようにしてください。 作業内容によってはカッターナイフも使い、ひとつずつ確実に切り離していきます。 一度に全部ランナーから離脱させるとどのパーツかわからなくなってしまうので、 これから組み立てる分だけを切りましょう。 似たようなパーツも多いのでわけがわからなくなってしまいます。 ランナーの跡が消えたら組み立てに移りますが、カッターを使う場合は怪我を しないように注意して下さい。 包丁ほど危険な刃物ではありませんが使い方を間違えれば出血したり切断する ことも考えられますので、取り扱いに不慣れな人は誰かに付き添ってもらうか 見守ってもらいながら作業をしたほうがいいかもしれません。 慣れればそんなに緊張しなくてもサクサクカットできるようになりますが、 ビギナーのうちはあまり無理をしないほうが無難でしょう。 組み立ては確認の意味で接着剤を使わずに仮組みをして本番に備える手順もあり ますが、これは作品をアレンジするつもりがなければ省いても問題ない工程 ですので、ホビーの素人なら飛ばしても構わないでしょう。 最初から本組みで接着剤を使って組み立てますが、これは別売りのものを用意 して使うことになります。 昔はプラモデルの箱の中に付属品として入っていたのですが、最近は別売りに なっているようで箱の中を探してもみつからないようです。 なくても組み立てられるようになったこともその理由なのでしょうが、しっかり パーツを固定させたほうが安心して飾れますし、はめ込むだけでは地震の揺れで バラけてしまうかもしれないので接着剤の使用はプロなら絶対です。 ひっつける断面に接着剤を塗布したら張り合わせて、乾くまでしばらくはそのまま 動かさないで放置します。 乾くまでの待ち時間にただ待っているのではもったいないので、他のパーツを 組み立てて限りある時間を有効に使いましょう。 慣れてくるとこの乾燥タイムを計算に入れて組み立てる順番を自分なりに調整 するようになれますし、効率よくプラモ作りを進めるには手先の技術だけでは なく作業の流れも意識しなければ一人前とはいえません。 固まったら接続部分からはみ出た接着剤と不自然な段差がないかをチェックし、 表面を滑らかにするためペーパーがけをします。 継ぎ目が目立たないようにしたほうがリアルな出来栄えになりますし、塗装を した時に違和感があるようなプラモでは失敗と判断する人もいます。 どうにも継ぎ目が凸凹している、と困った場合はパテ盛りをして形状を整えて、 そこからペーパーがけをしましょう。 余計な手間が増えるので面倒だと感じる人もいるでしょうが、この部分で手抜き をすると本当に残念な姿の完成品を目にすることになります。 このパテは便利な修正用アイテムですが、もし手元になければ接着剤で代用する ことも不可能ではありません。 ようは隙間や段差を埋めることができればいいので、狭い範囲なら接着剤を盛って 固めて、磨いて形を整えてやればいいのです。 ただし広範囲だと接着剤では時間が経つと変形する恐れもあるので、あくまで ピンポイント用と考えておきましょう。